産直店セミナー :道の駅や直売所で今より売れるために生産者ができることとは?

【 産直店セミナー 】道の駅や直売所に農産物を出荷する生産者が、今より売るためにできることとは?

道の駅や直売所、産直店で販売する商品。今よりもさらに購入いただくためにできることって、一体なんなのでしょう?お店として、生産者として何ができるのでしょうか?

過去にご依頼をいただき、道の駅や直売所、産直店の関係者さんを対象にした講演(セミナー)をご紹介しながら、販売商品である農産物を今より購入いただくためにできることは何なのか?ご一緒に考えてみたいと思います。

福井県農業経営支援部さま主催:生産者向け手書きPOPセミナー

「うちのは美味しい」で売れるのか?

農産物に限らず、食品でもそう。誤解を恐れずに言わせていただくと…

「美味しいものを提供すれば、売れる」「うちのは美味しい」

そのような思いを持って、商品を提供されていらっしゃる方が多いように感じます。もしかすると、ご本人さんは意識されていらっしゃらないかもしれないけど、根本の部分でそういった思いを持たれている。仕事柄、話をお聞きする中、実感することが多いです。

食品を提供する以上、「おいしい」は前提条件です。原則、どのメーカーさんも生産者さんも、「美味しい」商品を提供されているはずです。

しかし、そもそも「おいしさ」って、好みや味覚にも影響します。Aさんは、「おいしい」と感じるかもしれないけど、Bさんは、「うーん…」というケースもあるはずです。言ってみれば、曖昧な要素とも言えないでしょうか。

では、道の駅や直売所において、野菜など農産物の商品をお客さまに選んでいただくためのポイントは、どこなのでしょうか?

産直店セミナー 資料より
道の駅や直売所など産直店にお客さまが求めることは?~産直店セミナー資料より

「おいしそう」に見えるか?

「うちのは、おいしいです」

作り手側がいくら伝えても、お客さまがどう判断するのかわからない。前述のとおり人の好みも味覚も人によって違うから。

あるいは、(こっちの方が要因としてはさらに大きいのですが)、作り手側が、

「うちのはおいしい、おいしい」

いくら力説しても、そのメッセージを受け取る側のお客さまがそれをどう受け止めるのか?ひとことで言ってしまえば、そのメッセージを信用してくれるかは疑わしい話だということです。

「お店の人間だったら買ってもらいたいから、基本、おいしいって言って売るでしょ」

これがお客さま心理…と思うのは、性格がひん曲がっている私だけなのでしょうか!?

お店の売り場に数多く並ぶ競合商品の中から、あるいは、ご近所の競合店の中からあなたのお店を選んでいただくためには、お客さまにどう思ってもらえるか?どう感じてもらえるか?がポイントなのではないでしょうか。

産直店セミナー でいつも力説すること…「おいしさ・こだわり」の見える化

お店で販売している商品をお客さまに選んでいただく。購入いただくためには、「おいしそう」に見えるか?そして、そのために、

  • 「おいしさ・こだわり」の見える化

が重要だと個人的に考えています。そして実際、道の駅や直売所、産直店の関係者さんを対象にした講演やセミナーで販売についてお伝えする際には、ココを力説します。

「うちのはこだわっています」「うちのは美味しいです」

と伝えるのは大事。だけど、その思いを本当の意味でお客さまに受け取っていただくには、

「あなたの商品(農産物)の美味しさやこだわりを『見える化』していきましょうよ」

と強くお伝えします。そして講演やセミナーでは、実際にその見える化を実践されている実例を写真などを交えてご紹介します。

道の駅や直売所を対象にした販売セミナーのスライド資料
道の駅や直売所での販売において必要なのは、「こだわり・おいしさ」の見える化~セミナー資料より

手っ取り早く実践できる方法

「おいしさ・こだわり」の見える化を、比較的かんたんに、コストをかけずにできる方法をご紹介します。

  1. 手書きPOP
  2. タグ
  3. パッキング(袋詰め)

これら3つが代表的な実践法です。

一つひとつを順番に解説していると、今から2時間のセミナーになってしまいます(笑)紙面的にも大変なことになりますので、詳しくお知りになりたければ、下記をご覧になってみてください。

以前、あるJA(農協)さんで開催いただいた、組合員さんを対象にした「パッキング(袋詰め)セミナー」について、ご紹介しています。

産直店セミナー :農産物がいつもより売れる「パッキング(袋詰め)セミナー」

産直店セミナー :道の駅や直売所での販売セミナーのスライド資料
枝豆ひとつをとっても、袋詰めのやり方ひとつで伝わり方は違う~販売セミナー資料より

また、道の駅の職員さんや農産物を出荷する生産者さんを対象に開催いただいた「POPセミナー」についても、こちらでご覧いただけます。

道の駅・直売所セミナー :今より野菜が売れる「手書きPOPセミナー」

道の駅で販売されていた、袋詰めにひと工夫された野菜
ちょっとした『ひと手間』が売れ行きを一変させる:産直店セミナー資料より

産直店セミナー 「道の駅や直売所で今より売れるために生産者ができることとは?」のまとめ

道の駅や直売所で今より売れるために生産者ができることとは?まとめ

商品を丁寧に、こだわりを持ってつくる。すごく重要、必要不可欠な話です。それなくして、お客さまに選んでいただくことは至難だと思います。

一方で、その「こだわり」を伝える術が必要です。しかも、ただ一方的に伝えるのではなく、お客さまに感じてもらう。しっかりとお客さまに届き、心を動かしてもらう必要があります。

そこで推奨するのが、これら3つの実践です。

  1. 手書きPOP
  2. タグ
  3. パッキング(袋詰め)

実際これらは、私(臼井)自身が大阪の産直店で働いているときに、実感した方法です。というのも、商品をお店に出荷してくださる生産者さんの売上トップ10の方々が、共通して実践されていた方法でもあります。

いわば、現場で実証済みの販売法なのです。

商品を販売する側の立場の人間なので、どうしても今回のようなお店で何をするか?販売中心の話になってしまいます。あなたの何かのお役に立つことを願っています。

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「手書きPOP7つの極意」

POPにも様々な種類ややり方がありますが、最大の肝は、

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お客さまに行動(購入)してもらうには全く別の仕掛けが必要なのです。

しかし、まだまだ多くの販売者がその違いに気がついていません。
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