「市場外流通って、いったい何?」農業大学校の生徒たちと学んだこと

先日、高知県立農業大学校さんで
講義でした。

講義内容は、「市場外流通」について。

POPコミュニケーションの講義とは別に
昨年度からご縁をいただいています。

市場外流通、、

漢字が並んでて、「ウッ」と
一瞬ひるんでしまうのですが(笑)

中身はそんなに難しい話ではありません。
(というか難しく感じるのは私だけ…?)

市場外流通は、私たちの周りでも
身近にある世界です。

市場外流通の逆は、なに?

現場の人間なので、難しい理論の話は分かりません。

「臼井さんが経験されてきたお話を
生徒に話していただければ、、」

大学からもそうお話をいただいているので
自分が経験してきた、販売現場の話を
生徒たちとシェアしています。

ちなみに、市場外流通って、なにか?

その言葉どおり、市場を通さない流通ですよね。

そのまんまです(笑)

市場とは、卸市場などの「いちば」。

流通とは、農産物が消費者まで流れる
「経路、道」として捉え、生徒と学びました。

市場外流通って、どんなの?

市場外流通をひと言でいうと、
卸市場をとおさない流通ですよね。

道の駅や直売所での販売。

今よく言われる地域商社への販売。

インターネットをつかった
消費者との直取引、販売、、

身の回りを見ると、市場外流通が
いーっぱい存在します。

生徒たちにそんな説明をして
思いつく限りの市場外流通の例を
挙げてもらいました。

生徒たちから出てきた、市場外流通

市場外流通のメリット・デメリット

さらに生徒たちには、
それぞれ挙げてもらった市場外流通の
いい所、悪いところを考えてもらいました。

世の中には、いろんなことがあるけれど、
それぞれには、

  • メリット
  • デメリット

があって、それらを把握したうえで
自分で選択をする。

「農業に関わらず、人生で大切だよ」

と話しています。

なので、今回の講義も「市場外流通」がテーマですが
別に「市場流通」がダメなわけでなく
それぞれの選択肢を知る。

そして、自分なりにどっちの道を進むのか?
あるいは、両方なのか?

選択することが大事だと感じています。

生徒たちから出た、市場外流通のアイデアとそのメリットデメリット

産直店と地域商社での経験

個人的な話をさせていただくと
30歳の頃、大阪の産直店で働いていました。

高知県のアンテナショップ的な立ち位置のお店で
(民間が経営していました)
高知県のJAや生産者さんから直で農産物を
送ってもらい、消費者へ販売。

※なかには、イタリアンレストランやホテル、
飲食店のシェフやオーナーさんもお店で使う
野菜の仕入れに利用してくださっていました。

これらは、まさに典型的な市場外流通です。

一部、農協さんが流通に関わっていましたが
市場は通っていませんでした。

また、起業する前の前職は
地域資源を活用した特産品を開発し、
デパートや通販会社へ卸販売、
道の駅も運営する高知県の会社でした。

(営業をさせてもらっていました)

今でいう、「地域商社」というポジションです。

これらもまさに、市場外流通です。

どっちを選ぶのか?

実家が農家の生徒たちも多く、

「自分の家が市場流通なのか?
市場外なのか?」

あらためて実感した子もいたようです。

そして、今回の講義を通じて、

「うちは量をたくさん作っているので
市場外だと販売も大変そうだし
市場流通を目指す」

という子もいましたし、

「ネットやSNSなど売り方を工夫して
直接、消費者に野菜を届けたい」

という生徒もいました。

どっちが善い、悪いの二元論でなく
それぞれを知った上で、どっちを選ぶのか?

どっちの比重を高めるのか?

なのだと思います。

そういった意味も含めて、まずは、

  1. 選択肢を知る
  2. 選択肢のメリットデメリットを把握する
  3. 選択をする

この3ステップは、どんな業界においても
どんなことであってもスムーズに進めるうえで
活かしたいポイントではないでしょうか。

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