直売所や道の駅で農産物を販売する、
その最大のネックが、価格競争です。
出荷者が何十人、
規模の大きいお店であれば何百人と
野菜を販売する生産者さんが多ければ多いほど、弊害が起こります。
それが販売商品のバッティングです。
他の農家さんも同じ野菜を販売している。
見た目的に、量的にそれほど違いがないのであれば、
そこで起こるのが、
『価格競争』
です。
前回に引き続き、今回のテーマは、直売所や道の駅で農産物を販売する際の
『価格競争を回避する方法』
です。
価格競争の回避策~その2.タグ付け
今回お勧めする価格競争の回避策は、
「商品にタグを付ける」方法です。
ちなみにタグというのは、商品ラベルのようなものです。
1枚の小さな紙でも良いので、商品の袋に貼り付ける。
同梱させる。
そのたった1枚の紙が、価格競争から救ってくれるのです。
その1枚紙がある事で、
- 「この生産者さん、何かこだわっている」
- 「きっと栽培にもこだわりを持っているんだろう」
- 「ちょっとくらい高くても良いからこの人の(商品)を買ってみよう」
こんなステップでお客さまの感情は、動きます。
結果、他の生産者さんの価格より1割2割高くても、
商品を選んで頂ける。
買い物かごへ入れて購入頂ける可能性が高まります。
『気が利く』=『仕事ができる』
何をしていていも気が利く人っているじゃないですか。
例えば、仕事の世界でも。
私のようなセミナーをする仕事をしていると、
セミナーで使う資料を配るとき、事前に書類を受講者の席に配布します。
その時、何種類かの資料があれば、
- その向き
- 重ねる順番
- 配置する場所
これらをキチンと統一して配られる担当者さんがいらっしゃいます。
向きだけでなく、重ねる順番も全て同じにです。
そういうのを見させてもらっていると、
「この人、気が利くな」
「しっかりとした方だな」
という印象を抱きます。
個人的な感覚の違いもありますし、
それがイコール、仕事ができる出来ないに繫がるのかは不明です。
しかし、
『気が利く』=『仕事ができる』
そういう風に見られる可能性が高まるのも事実です。
稼ぐ農家さんの共通点
今の話はかなり極端な喩えかもしれません。
ただ、直売所で販売する野菜も同様の事が言えるのでは?
そう思っています。
「パッキングにここまでこだわっているのだから、栽培もしっかりされているだろう」
お客さまがそう思っても不思議ありません。
というか、実際そう考えるお客さまは多いです。
大阪の産直店で働いていた時に、まざまざと感じました。
商品パッケージに一工夫されている農家さん、
共通して稼ぐ農家さんでした。
売れる農家さんの共通点の1つ、
それが、野菜をパッキングした袋に
『タグ』
を貼るか?
同梱されていました。
そして、面白い位にその農家さんたちの野菜は売れていました。
価格競争に陥りたくないのなら…
その1つの回避策、
野菜の袋の中に1枚のタグを入れる。
タグを貼ってみる。
「○○農園」
あるいは、
「あなたのお名前」
を書くだけでOKです。
綺麗なデザインの必要もありません。
なんなら手書きで十分です。
そのたった1枚の紙が、運命を分けるのです。
「10円でも安い野菜を買いたい」
と思われるのか、
「この生産者さんこだわっていそう。
ちょっと位高くても、この方の野菜を買おう」
と思われるのか。
価格競争といういばらの道を歩まなければならない、
という結果を導き出してしまうのです。
直売所や道の駅で農産物を販売する、
その最大のネックが、価格競争です。
ここを何とかして回避する。
1つの生命線になってくるのではないでしょうか。
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