野菜は値段を下げないと売れないか?

先日、農業大学で講義をしていた時のこと。

生徒とこんなやり取りがありました。

(※高知県立農業大学校で
「POPコミュニケーション」という授業を
させてもらっています。)

臼井:

皆がつくったナスを近所のスーパーへ
売りに行きました。

店員さんの指示で売場へ
なすを陳列しに行きました。

すると売場には、もう1つ
他の生産者さんのなすも売られていました。

1:みんなのなす:200円(5本入り)

2:他の生産者のなす:100円(5本入り)

皆のなすと他の生産者のなす
値段が2倍違います。

さて、このまま横に並べたとしたら、
皆のなすは、どうなると思う?

倍以上の値段がしても売れる?

冒頭の質問をした後、
生徒たちはこう答えました。

生徒:

安い方の、他の生産者さんのなすが
売れるでしょ?

そりゃ、安いのが売れるに決まってる!

といった意見が出ました。

まぁ、これは勿論のことで
生徒たちにもすぐに想像が付く話です。

そこでもう1つ、質問をつけ加えました。

臼井:

じゃあ、皆がせっかくつくったナスやから
売りたいよね?

お客さまに買ってもらいたいよね?

どうやって売る?

もし先生から
「値段は変えたら駄目!」
と言われていたら、

値段を変更せずにどうやって
お客さまに買ってもらう?

ちょっとみんなで考えてみて

3分が経過

生徒たちに考えたアイデアを発表してもらいました。

…っと、その前に

あなただったら、どうされますか?

あなたがご近所の道の駅や直売所に
お野菜を持って行かれた。

キャベツを持って行かれたとします。

機械からバーコードを出して、貼って
売場の棚に並べようとして
ふと隣のあったキャベツを見てみた。

すると、あなたが付けた値段よりも
半分の価格。

あなた:250円
他の生産者:120円

さて、そのまま売場に並べますか?

それとも、そのまま売場に並べず
何か作戦を練り直しますか?

野菜 手書きPOP 
生徒が初めて書いたPOP。全く何も学んでいないのに上手

 

ある生徒のアイデア

26人の生徒たちに考えたアイデアを
発表してもらいました。

その中の一人にこんな意見を出してくれた
生徒がいました。

誰がつくったのか?

が解るように写真を貼って、
こだわりとかも書きます。

このようなアイデアを出してくれました。

自分たちがつくった野菜を売ろうとした。

すると周囲の生産者の価格に比べ
自分たちのが倍以上の値段がする。

…実はこういったシチュエーションって、

こだわって野菜を生産されていればいるほど

意外とあると思うんです。

しかし、一方で
倍以上もする野菜をそのまま売場に
陳列していても、

売れませんよね?

何かしら作戦を立てない限り
状況に変化はないと思います。

見た目も同じ。

量も同じ。

価格だけが倍以上。

それだけの情報がないとしたら、
やっぱり、価格が安い野菜を買う
お客さまは多いんじゃないでしょうか?

今回、農業大学の生徒が出してくれた
アイデアである、

「誰がつくっているのか?を伝える」

実はこれは非常に大きな
販促策の1つです。

またの機会にお伝えしますが、
これをやれているか?いないか?で

売行きは180度一変する

と言っても過言じゃありません。

価格が高いから売れない…

では、寂し過ぎます。

価格が少々高くても売ることは
可能です。

勿論、そのまま売場に並べるだけだと
売れません。

しかし売る方法はあります。

過去の販売現場に立っていた経験から
自信を持って言えます。

こだわりの生産者さんであればあるほど
高くても買ってもらえる方法を
見つけられるかどうか?

生命線になってきます。

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ABOUT US
臼井浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
POPコミュニケーション合同会社 代表。直売所・道の駅の売場づくりや、生産者の商品の魅せ方を通じて、「こだわりや美味しさが伝わる売り方」を支援しています。 原点は、大阪・千里中央の産直店での現場経験。社員2名・売場30坪の小さな店舗で、農産物の価値や生産者の想いを伝える工夫を重ね、年商1.3億円を達成しました。 現在は、全国の直売所・道の駅・JA・自治体などで、売場改善や集客、農家・生産者向けの研修や講演を実施。袋詰めの工夫、商品の見せ方、POPや売場づくりなど、すぐに実践できる内容を大切にしています。 運営者プロフィールを見る →