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直売所で価格以外の価値を伝えるには── 出荷者の声から見えてきた考え方

直売所で「選ばれ方」が変わる考え方

直売所や道の駅に出荷していると、

  • 手間ひまかけて作っている
  • 味には自信がある

それでも、
思うように手に取ってもらえない。
そんな経験はないでしょうか。

「安いから売れている」
「値段を下げないと難しい」

そう感じてしまう場面も、決して少なくありません。

お客さまは、味を知らずに選んでいる

売り場に並んだ商品は、
どれもきれいで、量もほぼ同じ。

お客さまは、
実際に食べ比べて選んでいるわけではありません。

その場で頼りにしているのは、

  • 見た目
  • 書かれている言葉
  • 売り場から受け取る印象

つまり、
「売り場で得られる情報」です。

もし価格以外の情報が少なければ、
価格が判断材料になってしまうのも、自然なことだと言えます。

問題は「努力」ではなく「伝わり方」

出荷者の皆さんは、
日々さまざまな工夫をされています。

それでも、

  • こだわりが伝わらない
  • 美味しさが想像してもらえない

と感じるとしたら、
それは努力不足ではありません。

「伝わる形」になっていないだけ
というケースが、とても多いのです。

★先日、滋賀県内で行われた道の駅や直売所向けの研修でも、
「見た目や量が同じであれば、安いほうを買う」という声が、
多くの参加者さまから聞かれました。

「こだわり・美味しさ」を見える形にする

その研修では、
直売所で選ばれやすくなるための考え方として、

  • 袋詰め
  • タグ
  • 伝え方

この3つの視点を紹介しました。

大切なのは、
上手な言葉を書くことではありません。

お客さまが売り場で、

「こだわっていそう」
「美味しそう」

と、感じられるかどうか

そのための「見える化」を、
少しずつ整えていくことがポイントです。

少し変えるだけで、選ばれ方は変わる

実際、売り場を見直していくと、

  • 少し高くても手に取ってもらえる
  • 売れ残りが減る
  • 出荷が前より楽しくなる

といった変化が起きることがあります。

大きく変える必要はありません。
できるところから、ひとつだけ。

それで十分です。

同じように感じている出荷者さんの声

先日の研修後、参加された出荷者の皆さんから、
多くのご感想をいただきました。

その中には、
今回の記事でお伝えしている内容と
重なる声がたくさんありました。

「特別なことをしなければいけないと思っていましたが、
“作り手の存在を伝える”と聞いて、
ハードルが下がったように感じました。
何か一つ、やってみたいと思いました。」

「情報を伝える(見せる)ことの大切さが、
例を通してよく分かりました。
今までやってきたことも、
間違っていなかったのだと感じました。」

「わかりやすく、
さっそく試してみようと思いました。」

こうした声からも、
「売り方を変えなければいけない」のではなく、
「伝え方を少し整える」だけで、
気持ちが楽になる方が多いことが伝わってきます。

直売所の魅力は、生産者の存在感

直売所や道の駅の一番の魅力は、
作っている人の顔や想いが感じられることです。

これは、
スーパーにはない強みでもあります。

自分の商品を、
自分の言葉で伝えられる売り場は、
出荷する側にとっても、
続けやすく、前向きになれる場所になります。

おわりに

今回お伝えした考え方は、
特定の地域だけの話ではありません。

多くの直売所・道の駅で、
共通して感じられていることです。

「何から始めればいいかわからない」
そう感じたら、
まずは売り場を眺めて、
お客さまの目線で一度立ち止まってみる

そこから、次の一歩が見えてくるはずです。

あわせて読みたい

今回お伝えした考え方は、
先日、直売所や道の駅に関わる方々とご一緒した
講演の中でも共有しました。

▶ 安売りに頼らない直売所づくりについてお話しした、
 滋賀県での講演レポートはこちら

さらに詳しく知りたい方へ

※直売所・道の駅向けの研修内容や、
売り場づくり全体の考え方は、こちらで紹介しています。

直売所・道の駅向け研修・講演の内容はこちら

ABOUT US
臼井浩二
社員2名、売り場面積30坪の小さな産直店で、販促費ゼロで年商1.3億円を達成。 現在は、「こだわりや美味しさの見える化」をテーマに、POPや売場の改善で、直売所・道の駅の売上アップや集客を支援。全国の農家さんや販売者向けに、売上アップにつながる袋詰めの工夫など、商品の魅せ方を学ぶ実践型研修も行う。 1974年大阪府生まれ。POPコミュニケーション合同会社 代表。 実績やプロフィールの詳細は、公式サイトにて