売れる農家さんの共通点に、
『野菜のパッケージ袋のなかにタグが入っている』
という話をしました。
私が30歳の頃に働いていた産直店の売れる野菜、
ほぼ90%以上に共通していたポイントです。
「●●農園」といった農園名であったり、
ひと言メッセージが書かれた紙が、同封されていました。
この紙が入っているか?
入っていないか?
で、全く売行きが違ったのです。
販売価格が他の生産者さんと比べて1割から2割高くても、売れる。
そのタグを1つの目印にしてお客さまは、商品選びをされる。
商品を選択する基準にもされていました。
そこで今回のテーマは、
その1枚の『タグ(紙)』がどんなものなのか?
具体的な事例をご紹介したいと思います。
先日の記事では、言葉で伝えただけでした。
ですので、もしかすると伝わり難かったかもしれません。
今回は、売れる野菜の共通点である
『タグ』
の事例を写真を交えてご紹介します。
売れる野菜の事例
これは私が現在住んでいる高知県の直売所で見かけた、売れている(であろう)野菜です。
実際に売れ数を聴いたわけでなく、直売所で販売されている状態でサンプリングさせて頂きました。
では、ご覧下さい。
まずこちらは、トマトの事例です。
袋の中にトマトと一緒に1枚の紙が入っていますよね。
『超低農薬 イオン水栽培 ミディ』と書かれています。
特段、何か凄いメッセージが書かれている、
わけではありませんが、こういった紙が1枚入っているだけで、お客さまの印象は変わってきます。
「気が利く」
「こだわって栽培されている」
「手をかけて野菜をつくられている」
お客さまは、こういった気持ちを潜在的に抱くのです。
「わざわざ、このような紙を入れられているのだから…」
となるのです。
続いても、トマトです。
こちらは、タグを入れるのではなく、シールにして袋に貼られています。
デザインもプロがしっかりとされていらしゃいます。
実はこのトマトは、私自身も大阪の産直店時代に売らせてもらっていました。
そして人気トマトの1つでした。
勿論、味も美味しい。
これが選ばれていた理由の1つではあるのですが、やはりこの1枚のシールの影響も大きったです。
お客さまは売場のなかから、このトマトをすぐに見つけられる。
このシールを目印に売場で探されていましたから。
先ほどの『こだわり』を感じる。
に続いて、『印象づけ』の大きな効果もあるのです。
あと他には、こういった人参の事例もあります。
「農薬・化学肥料は使わず育てました」
と書かれています。
この表記に関しては、厳しくなっていますよね。
特に、農薬に関した表示の仕方。
保健所などからの指摘もしっかりと入るので、この辺りは注意しながら表記したいものです。
そして最後の事例は、こちら。
『桐島畑』さんといって、高知県内では知る人ぞ知る有名な生産者さんです。
私自身、大阪の産直店時代はもちろん、高知県へ来てからも卸販売として都心部へ販売させて頂いた事もあります。
そして、この桐島畑さんのトレードマークが、やはりこのタグでした。
このタグが商品の一部となっていたのでしょうね。
っと、こんな形で野菜の商品パッケージ(袋詰め)の事例を4つご紹介いたしました。
なかなか最初からシールを貼る。
というのは、ハードルが高いかもしれません。
袋のなかに1枚紙を入れる。
手書きでも良いと思うんです。
何かしら書いて、袋詰めをする。
そのちょっとした手間が、売れる野菜への一歩になると思っています。
ぜひまずは、一品。チャレンジされてみては?
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