今日のテーマは、『ベストプライスの発見法』です。
直売所や道の駅に野菜を出荷する。
その際に気になる1つが、
「価格」
ではないかと思います。
「いくらを付ければ売れるのか?」
「いくらまでなら値段を上げても売れるのか?」
商品が売れるギリギリの高い価格
って、いくらなのか?
ベストなプライスを知りたくありませんか?
安けりゃいいもんじゃない
直売所の特徴は、野菜を安く買えること。
だから、
「直売所で売る野菜は安くないと駄目」
という専門家の方がたまにいます。
本を読んだり、ネットを見ていて
私自身見かけたことがあります。
果たしてそうなのでしょうか?
直売所に農産物を出荷する。
販売する。
その際に出来る限り値段を安く付ける。
これがベストなやり方なのか?
と言うと…私はちょっと違う意見です。
というか真逆。
「出来る限り高く売る」
これが直売所であっても道の駅であっても
農家さんにお伝えしたいプライス法だと
思っています。
ギリギリラインの高価格
直売所に野菜を出荷していると
他の農家さんの値段って気になります。
私も直売所で働いているとき、
何人もの農家さんから、
「私の値段って、高くない?」
「今度○○を出荷させてもらうんだけど
いくら位の値段にしたら良い?」
何度も聴かれました。
そしてその度、お店の現状を考えながら
可能な限りの高い価格をお伝えしていました。
「○○○円でも売れると思いますよ」
って。
値段の魅力は短命
「値段が安いから」
という理由で商品が売れても、
その販売力は長続きしません。
いつかどこかで売れなくなります。
必ずその魅力は色褪せます。
周囲にもっと値段で野菜を出す
農家さんが現われて、値段の崩壊が起きます。
今までだったら「安い」と
感じられていた価格が
「ごく普通」の価格にしか感じられなくなるのです。
価格の相場が下落し、
「お客さまが安い」
と感じる価格が底値に落ちてしまいます。
ベストプライスの発見法
廃棄にならない程度で
可能な限り高価格で値段をつける。
そのために有効なベストプライスの見つけ方、
それが、
「店員さんに聴く」
です。
ずばりお店の方に聴くのです。
「今度○○を出荷するんですけど、
いくら位の値段にしたら良いでしょうか?」
単刀直入に質問するのです。
実はこれ、結構有効です。
情報+責任感
経験からいえるのですが、
店員さんはお店の状況を的確に把握しています。
「今、どんな野菜が売場に溢れていて、
どんな野菜が不足気味なのか?」
こういった情報を押さえています。
そして、
「今出荷してくれている農家さんは
いくら位の価格を付けているのか?」
「この野菜だったら、もう少し高くても売れる」
といった感覚を持ちながら
毎日お店に立っています。
特に価格に関しては敏感にアンテナを立てています。
そんな店員さんが、
「いくらで売ったらいいでしょうか?」
素直に農家さんに尋ねられたら、
恐らく必死になって応えようとするはずです。
自分を頼って尋ねてくれている。
期待に応えたい。
農家さんに得をして欲しい。
そんな責任感も働くので、
現時点でのお店のベストプライスを教えてくれます。
「勿論それが100%正しい価格か?」
というと、そうではないかもしれません。
しかし、お店中の農産物を知って
「どんな価格で売られているのか?」
価格まで熟知した方からの情報は
精度はかなり高いです。
たった10円20円の違いでも
積もれば大きな額となってきます。
安売りは短命。
未来はありません。
可能な限り、高い値段設定をする。
ベストプライスの発見法、
案外身近にあるのかもしれません。
出荷されている直売所や道の駅、
もっとも話しかけやすい店員さんに聴いてみる。
「いくら位が良いでしょうか?」
1つの突破口になるのかもしれません。
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