直売所で売れる野菜の販売法~袋詰め編その1.

直売所や道の駅で売る農産物、

実は、ちょっとした工夫で
売れる…売れない…

大きな別れ道になります。

なにも販売価格を下げなくても
今のままの値段で売れる。

下手をすると、
値段を上げても売れるようになる。

そのような販売の工夫は
いっぱいあります。

そこで今日お伝えするテーマは、
『売れる袋詰め(パッケージング)』です。

あなたが育てられたお野菜を
袋に詰める時、ちょっとした工夫次第で
売れ行きが変わる。

その方法をお伝えしたいと思います。

袋詰め次第で、売行きは一変

先ほどもお伝えしたように、
野菜の袋詰めの仕方次第で、
商品の売れ方って全く違ってきます。

今までと同じ販売価格なのに、
ちょっと袋への入れ方を変えた、

というだけで売れるスピードが加速。

今までだったら、
1日かかって売り切れていたお野菜が
半日だけで売れる。

直売所のスタッフさんから、

「お昼からお野菜を持って来てもらえませんか?」

あなたの携帯に連絡が
入るようになるかもしれません。

…とはいえ、たかが袋詰めでしょ?

と思われるかもしれません。

しかし、思ってもみない販売効果のある工夫です。

では、具体的にどうすれば良いのか?

私自身が大阪の産直店で働いていた時の
経験も踏まえ、お伝えいたします。

ちょっとの工夫で売れる野菜の袋詰め

私自身、産直店で働いていたときに
『売れる野菜』
の共通点をいくつか発見しました。

そのポイントは、すごく凝った工夫から、
今すぐどのような農家さんにでもできる

といったハードルの低い、
経費もかけずに実践できるものも多くありました。

その中から経費をかけずに、
今すぐにでもできる

『売れる野菜』

に共通する袋詰め(パッケージング)の
ちょっとした工夫を1つご紹介します。

売れる野菜の袋詰め~基本編その1:混色

例えば、これはピーマンやパプリカの
農家さんでよく見られた工夫です。

ピーマンといえば、いくつかの色がありますよね。
緑に始まり、赤色など。

それらピーマンの色を混ぜて袋詰めにする。

たったこれだけの事で、
売れ行きは全く違っていました。

仮にあなたがピーマンを栽培されているとします。

私は栽培に関しては全くのド素人なので
分かりませんが、緑や赤のピーマンを
持っているとしますよね。

その時に、

  • 緑だったら、緑
  • 赤だったら、赤

で袋詰めをするのではなく、
緑のピーマン3個に対して赤を1つ入れる。

といった形で色を混ぜるのです。

たったこれだけです。

商品を買うお客さま側にすれば、
色どりを気にする傾向があります。

お料理を作る際の見映えを
気にされるのだと思います。

ですので、

「どうせなら緑だけじゃなく、
赤色も入ったピーマンを買おうか」

となりやすいのです。

私自身も、実際やっていました。

たまに、市場からパプリカを仕入れて
販売することがありました。

その時は、必ず混色。

赤と黄色を混ぜて、袋詰めしていました。

手間をどう捉えるか?

今回の混色で袋詰めにする工夫は、
経費かかりません。

基本、緑と赤のピーマンを持たれているのであれば
混ぜて袋詰めするだけですよね。

「いや、臼井さん、そうは言うけど手間が…」

と感じられるのであれば、
その手間賃を商品売価に上乗せすればOKです。

緑だけのピーマンを1袋100円で
売られているのであれば、
赤と混ぜて110円、

もしくは120円でも良いと思います。

それでも売れるんです。

かけた手間。
かかった時間。
費やしたコスト。

売れる野菜にするためにかかった経費は、
商品売価に上乗せすれば良いんです。

ここは、なかなか受け入れがたいかもしれませんが、

『たとえ10円、20円高くなっても、
お客さまは買ってくれます』

工夫次第で、値段を上げても商品は売れます。

お客さまは買いたいと思ってくれます。

高くても売れる。

そのための工夫をする。

これが、売れる野菜をつくるための
第一歩といえるのかもしれません。

他の農家さんより高くても、買ってもらうには?

そのためには、どうすれば良いのか?

その方法を考える事が大切であり、
今回の袋詰めもその方法の1つです。

ピーマンの例を挙げましたが、
他の野菜でも混色できるものあると思います。

ぜひ、色々と試してみて下さい。

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