今回のテーマは、『アピールポイントを知る方法』です。
あなたが育てられた農産物をご近所の直売所や道の駅に持って行かれる。
その時に、
「どういう売り方をすれば売れるのか?」
「お客さまに買って頂けるのか?」
「そのために何をお客さまに伝えれば良いのか?」
を知る方法について考えてみます。
特に今日の話は、新規就農者や農業を始めたての方に聞いて頂きたい内容です。
先輩の生産者さんに交じっても、あなたのお野菜が選ばれる。
お客さまに買って頂ける、その方法です。
農業者さん向けのPOPセミナーで感じたこと
先日、行ったセミナ-でのこと。
ある自治体さんで農業者や地域でビジネスをされている方向けに手書きPOPセミナーを開催させてもらいました。
その受講者のお一人が、こんな印象的な言葉を話されていました。
まだまだ、ひよっ子なので…
どうやって売ったら良いのかなと悩んでいました。
その方は、農家さんであり、農産物直売所を運営される女性の方です。
お野菜を作られるようになって3年目でした。
お店にお野菜を出荷される他の生産者さんには、農業歴何十年のベテランさんばかりです。
言ってみれば、この女性より何年も何十年も先輩の方です。
その分、この女性にすれば少し引け目も感じられていたようです。
まわりは、経験も豊富な先輩生産者さん。
そんな中、農業を始めたばかりの自分の野菜を買ってもらうには…
「何を(POPで)伝えたら良いんだろう」
迷われていたそうです。
何をウリにするか?
ご自身がつくられているお野菜を考えてみたときに、何が特長なのか?
伝えたときに、お客さまの心に響く。
他のお野菜のなかから選んでもらえるウリって、何なのだろう?
考えられました。
「農薬をつかわず栽培しているので、そこを伝えた方が良いのかな?」
「そこをウリにして、POPにも書いた方がいいのかな?」
そう感じられていました。
…しかし、今回の手書きPOPセミナーを受けてみて、軌道修正されました。
そこじゃない。
伝えるのは、もっと違う部分だ。
と考え直されました。
お客さまに何をアピールすれば売れる?
少し補足説明をしておくと、先ほどから話に出ているPOP。
これは、いわゆるあなたのお野菜の特長をお客さまへ伝える紙です。
よくスーパーさんなどで見かけませんか?
「今日のオススメ!
水産担当者が自信を持ってお勧めする、朝どれ秋刀魚!
1尾:150円」
とかっていう文章が書かれたカードや紙。
あれが、POPというものです。
そして手書きPOPというのは、そのPOPを手書きで書いたものです。
今回の女性がセミナーで学ばれていたのは、その手書きPOPだったんですね。
そして実は、この女性がそうだったように手書きPOPを書く、
というのは、商品のアピールポイントを探す作業でもあります。
- 『商品の特徴』
- 『ウリ』
を見つけるともいえます。
「何を伝えたら、お客さまに響くのか?」
「何をクローズアップして伝えたら買ってもらえるのか?」
お客さまに「欲しい」「買いたい」と思ってもらえるポイントを必死で探す作業です。
お客さまに選んでもらうための販売方法
例えば、あなたがお野菜を出荷される直売所に10種類のキャベツが並んでいたします。
その中には、現時点ではあなたより経験豊富な生産者さんがつくったキャベツもあるわけです。
だけどその中から、自分のキャベツを選んでもらわなきゃいけない。
そのためには、売り方や伝え方を工夫しないとお客さまに選んでもらえませんよね?
『POPをつかう』
というのは、その1つの方法です。
お客さまにあなたのお野菜を選んでもらうための
『理由』
を伝える作業でもあります。
直売所に並ぶたくさんのお野菜。
その中から、あなたの商品を買ってもらうには、どうすれば良いか?
何を伝えれば、お客さまは選んでくれるのか?
その工夫の1つとして、手書きPOPというのがあります。
このPOPについては、またの機会に詳しくお伝えしていきます。
「どんな事を書けば買ってもらえるのか?」
手書きPOPは、直売所や道の駅で農産物を売る上で必須のツールになってきます。
とにかく今日の時点では、ご自身のお野菜を買ってもらうには、伝える事が必要。
そしてその1つとして、手書きPOPという方法がある。
という事を憶えておいて下さい。
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