「野菜の値段を下げたくない」
「こだわっている分高く売りたい」
そんな風に思った事ないですか?
野菜を市場にを出さず
個人販売をされるという事は、
こだわりを持って野菜を栽培されている
という事だと思います。
慣行栽培じゃなく、
あなた独自の野菜づくり。
農薬も控えるだろうし、
有機肥料やたい肥をつかって
野菜をつくられているのだと思います。
ひと手間もふた手間もかけている分、
当然、野菜の価格が割高になる。
他の農家さんより1割、2割高い
もしかすると1.5倍くらいの
価格になっているのかもしれません。
ある意味、「価格」というのは
車のブレーキのようなものです。
価格を上げればブレーキがかかり
販売量は減る。
逆に価格を下げれば、ブレーキは緩み
販売量は増加する。
簡単にいえれば、こんな図式だと思います。
しかし、作り手であるあなたとすれば
出来る限り高い価格で
もっとも量が売れる。
これが理想だと思います。
折角こだわって育てているのだから、
それ見合った販売価格で売りたい。
しかし冒頭での話のように
ここでネックとなるのが、
価格問題です。
産直店で働いていた時の話です。
あるフルーツトマトを仕入れました。
知り合いのお店さんから
「これは売れるから仕入れた方が良いよ」
と生産者さんを紹介してもらい、
仕入れる事になりました。
事前にサンプルも送ってもらい
味見も済ませていたんです。
「これなら売れる!」
確信もありました。
っが、その自信は販売開始、半日後に
はかなくも崩れ去ります。
全く売れなかったのです。
廃棄ロスが増加…
正直、かなり凹みました。
味的には申し分ない。
これなら売れるという自信もあった。
しかしさっぱり動かない。
トマトはどんどん真っ赤に熟し
プニプニ柔らかくなる。
時間とともに廃棄ロスになる量が
増えていきました。
そこで原因の究明に乗り出しました。
「こんなに美味しいトマトが
なぜ売れないのか?」
売れない原因究明…の結果
なぜ売れないのか?
自分なりに追及した結果、
3つの理由に突き当たりました。
1:お客さまがフルーツトマトを知らない
2:価格が高い
3:伝えていない
簡単にいえば、この3つです。
当時(10年以上も前です)、
大阪のお客さまにとってフルーツトマトは、
まだ縁遠い存在でした。
「なんか実の固いトマト」
という印象でした。
さらに、
「やたらと値段が高い」
お客さまにとって馴染みのあった
中玉のトマトに比べると
大きさは、ピンポン玉くらい。
にもかかわらず、値段は立派。
私が販売していたフルーツトマトは、
1玉:128円でした。
(ピンポン玉サイズなのに)
さらには、この値段の高い理由を
お客さまに全く伝えていませんでした。
「美味しいから買って下さい!」
「売れるだろう!」
という感じです。
売れなくて当然でした
どんな良い商品であっても、
初め(味を知ってもらうまで)は、
『伝える』
必要があります。
なぜ、その商品はこの価格がするのか?
最低でもここを伝えないと
他より価格のする商品は売れません。
見向きもされず売れ残ります。
私が販売したフルーツトマトのように…。
少しでも他より高くで売りたいのなら
最低でも、
「その価格の理由」
を伝えましょう。
なぜ、高いのか?
ここが解らないまま
選んでくれるお客さまは少ないと思います。
「野菜の値段を下げたくない」
「こだわっている分高く売りたい」
と思われているのなら、
伝える工夫が必要不可欠です。
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