イタリア野菜の売り方について

以下のご相談を頂きました。

イタリア野菜の売り方、価格設定について
教えて下さい。

このブログをご覧下さっている方からの
ご相談です。

言ってみれば、直売所や道の駅に
お野菜を出荷されている。
(もしくは検討されている)

という前提で話を勧めたいと思います。

イタリア野菜など西洋野菜を売るとなると
販売法にもアンテナを立てる必要があります。

通常のキャベツやレタスと同じ…
という訳にはいきません。

恐らく同じ売り方をしている限り、
直売所や道の駅の売場で
夕方になっても売れ残る。

廃棄ロスが増えると思います。

逆に上手く売り方を確立できれば
生産されている方が少ない野菜ですので
『求め』られます。

『悩みの種』だったイタリア野菜

私が30歳の頃、働いていた大阪の産直店でも
イタリア野菜をつくる生産者さんが
いらっしゃいました。

その話が参考になるかもしれませんので
共有いたします。

高知県の生産者さんから農産物を直接
送ってもらい販売するお店でした。

その生産者さんの中にも、
イタリア野菜を生産される方がいました。

スイスチャードやルバーブなど
他の生産者さんがつくられない野菜を
いつも送って下さっていました。

実は、正直なところ…
初めの頃は『悩みの種』でもあったんです。

売れ残る事が多かった

その生産者さんは曜日を決めて
週に2日(水・土)野菜を送ってもらっていました。

品目については、ある程度、
生産者さんにお任せして買取契約で
取引をさせてもらっていました。

納品される野菜がすべてイタリア野菜ではなく
ほうれん草や小松菜、リーフレタスなど
いわゆる一般的な野菜もありました。

イタリア野菜は当時、お店で定着もしておらず
プラスアルファのような形で
一緒に少し送ってもらっていた状態でした。

しかし収穫状況などの影響もあったんだと思います。

1回の納品にルバーブがやたらと
送られてきたという事もありました。

運よくお料理好きなお客さまが来店されて

「ルバーブジャムをつくるの」

とか言って買って下さるときもあったのですが
大抵の場合は売れ残る事が多かったです。

しかし、ある時から状況は変わります

常連のお客さまのお一人に
イタリアンレストランのオーナーさんが
いらっしゃいました。

車で20分くらいの立地に
イタリアンレストランがあり、
定期的に来店して下さっていたんです。

そのオーナーさんが、ある時、

「スイスチャードを売られているんですか?」

といった形で、これまで売れ残りがちだった
イタリア野菜の存在に気付いて下さったのです。

オーナーさんに話を詳しく聴くと、
これまでもイタリア野菜を調達していたけれど、

  • 鮮度が良くなかったり…
  • 価格が高かったり…
  • 仕入先が少なかったり…

といった要因から良い物を
仕入れられていなかったそうです。

そこから話は一気に発展します。

オーナーさんと話をして、

「どんなイタリア野菜が欲しいのか?」
「どれ位の量が欲しいのか?」

などをヒアリングし、

「こういう野菜を欲しいイタリアンレストランの
オーナーさんがいらっしゃる」

「これ位を欲しいと言っているけど、
どれ位の量までなら納品できますか?」

といった話を生産者さんへ
フィードバックできました。

結果、今までお店で販売していなかった
イタリア野菜を卸す事ができたり、
定期的な受注販売のカタチをとる事ができました。

生産者さんにとってもメリットは多かった

と思います。

決まった量を、
決まった曜日に、
しまも事前に把握しながら、発送できる。

ここは大きかったと思います。

イタリア野菜を売るポイント

現時点、直売所や道の駅に
お野菜を出荷されていると仮定して
イタリア野菜をどう売れば良いのか?

様々な方法がありますが
経験から感じる欠かせない1つが、

『ターゲットを明確にする』

だと思います。

イタリア野菜は使用用途も特徴的ですので
求めている方も特徴があるはずです。

私が働いていた産直店では、

  1. 料理教室の先生
  2. 海外に在住経験のあるお客さま
  3. 情報にアンテナを立てた主婦…など

一般のお客さまではこういった方が
ご購入されていました。

ですので、直売所や道の駅で販売する時にも
上記の方に向けたメッセージをPOPにする。

或いは、今回事例に挙げたように
イタリアンレストランなど業務筋に
ターゲットを絞るのも有りだと思います。

スタッフさんに聴く

「レストラン関係の方がお客さまとして
いらっしゃっているか?」

お店のスタッフさんに聴いてみる。

いらっしゃるのであれば、レストラン向けに
提案をしてみる。

例えば、

「どんな野菜が欲しいのか?」

などを聴いてもらい、もしくはご自身で聴いて
対応できるのであれば提案をする。

さらにはご近所に、そういったレストランが
あるのであれば、積極的に
アプローチしても良いと思います。

これは経験値から言えるのですが

レストランの方は食材を探している事が多いです。

良いものや変わったものがあるのであれば
手に入れて食材にしたいと思っています。

ですので、どんどん情報を出してあげる。

そうする事でお取引に繋がる事も
大いに可能性があります。

まず出来る事は、

  1. 今販売されているお店で
    ターゲットを絞ったPOPを書く
  2. イタリアンレストランなど業務筋に
    アプローチをする

この2つだと思います。

一旦、お野菜を気に入って頂けると
ライバルが少ない商材ですので、
リピートや定期購入につながる可能性は高いです。

ダメ元のつもりで、ぜひトライして頂きたいと思います。

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