「ここの花は、よく日持ちするのよね」
産直店でお客さまから頻繁に頂いた言葉の1つです。
野菜は勿論ですが、花の販売を一部視野に入れる。
実は、売上アップに直結してきます。
直売所に切り花を出荷する3つのメリット
直売所において切り花は、売れ筋商品の1つです。
その理由を挙げてみると、
1:単価が高い
野菜1袋売れて、だいたい100円くらいですよね。
しかし、切り花になると、1把200円~250円。
野菜と比較して、販売単価が2倍から3倍近くまで膨れ上がります。
当然ながら売上にも顕著に反映されてきます。
2:他の農家さんとのバッティングが少ない
切り花を直売所に出荷される農家さんは、限定されています。
野菜を出される農家さんと比較して、圧倒的に少ないです。
…どうなんだろう、
数で計算した事がありませんが、
『野菜を出荷する農家さん:100』としたら、
『花を出荷する農家さん:5』くらいの印象でしょうか。
私が働いていた大阪の産直店でも、これ位の割合でした。
とにかく野菜はバッティングが多いです。
夏になるとナス、オクラ、キュウリ。
皆さん出荷される品目は同じになり、売れ残りの対象になりがちです。
しかし、花はそういった心配は極限にまで落とせます。
3:常に売行き安定
直売所の来店目的に、切り花を挙げるお客さまは結構いらっしゃいます。
「おたくの花は長持ちするし、安いしね」
何度お客さまからこの言葉を頂いたことか。
切り花のニーズは常に高いです。
ある意味、花はリピート商品ですからね。
ご自宅に花を飾られている方でしたら、その花が枯れてきたら次の花を買う。
この行動を日常的に繰り返されます。
ですので、花が売れにくい時期というのは比較的少ないです。
花屋さんと圧倒的な差別化
あとこれも経験談なのですが、
産直店時代、農家さんからの切り花。
生花店さんから仕入れた切り花。
この2つを売った事があります。
理由は、農家さんの花だけでは不足だったからです。
すると面白いもので、どっちが人気だか分かりますか?
売り切れるのは、どちらか分かりますか?
…はい、農家さんの切り花です。
農家さんの方から先に売り切れます。
その理由は、
- 価格
- 日持ち
大きくは、この2つです。
前述のとおり、
「おたくの花は、日持ちするからね」とか
「今まで花屋さんで買ってたけど、あんなに綺麗に咲いたことはなかったわ」
なんて言葉を頂く事も多かったです。
しかも、価格が安い。
生花店で仕入れると、どうしてもお店側の利益をのせる必要があるため価格が上がります。
農家さんのものと比較して、倍近くの値段になります。
しかも、農家さんのより日持ちが良くない。
お客さまはその辺り敏感です。
さかき、しきびも売れる
切り花関係の売上ピーク時期は、お盆前です。
はっきり言って恐ろしい位に売れます。
お店の売場確保が難しいくらいの花を並べても、売り切れます。
特に、その時期人気になるのが、
『さかき』
『しきび』
です。
お墓参り、仏前用の需要です。
私自身、
「どうしてこんな木が、こんなにも売れるんだろう?」
と不思議だったのですが、ある時納得がいきました。
近所の花屋さんへ行くと、なんと高いこと。
さかき、しきびが私がいたお店の2~3倍の価格で売られていました。
「こんなにも価格差があるのか」
これには驚きました。
さて、話をまとめます。
野菜はもちろん販売する。
ただもしも、今の販売結果に満足されていない。
「もう少し売上金額を上げれないか?」
と感じられているのなら、花の栽培も一部視野に入れてみるのはいかがでしょうか?
いつもの通り、販売者側からの意見です。
栽培に関する問題も色々とあると思います。
しかしそれらを乗り越えても、余りあるだけのメリットは派生します。
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