直売所や道の駅で野菜を売るときに、ちょっとした工夫。
例えば、袋詰め(パッケージング)を変えるだけでも、売れ行きが変わる、
ここの所、そんな話をしています。
袋詰めの仕方を変える、
というのは、経費がかかりません。
いつもと違う事をする、
という意味からいえば、手間はかかるかもしれません。
ただ、そこに手を加える事で、他の農家さんと比べて2~3割価格が高くても売れる。
となるのなら、どうでしょう?
値段を下げて価格競争をしなくても売れる。
毎日、ロスなく売れるとしたら、どうでしょう?
そこで今日は、
『実際にどんな袋詰めのやり方があるのか?』
その実例を画像付きでお伝えします。
ちょうど近所の直売所でお野菜を購入してきました。
そのお野菜をつかって、袋詰めの事例をお伝えします。
袋詰め方法で、野菜の売れ行きは変わる?
近所で購入してきたのが、こちら。
オクラです。
これが、直売所で売られていたままの荷姿です。
OPP袋にオクラを詰めて、上部をバックシーリングテープで留める。
よくある形態じゃないか、と思います。
私も産直店で働いていたとき、農家さんから送って頂いていたのはこのような形が多かったです。
そこでもう1つ、
別の袋詰めの形態をご紹介します。
こちらです。
先ほどの購入してきたオクラを詰め直しました。
…違い分かりますよね?
詰め直したので袋にシワが入っていますが、その辺りはご了承ください。
そう、先程のオクラは、袋の上部をバックシーリングテープで留めていた。
そして、今回のは、袋丈夫を折りたたんでセロテープで留める。
この違いです。
…
「たったこれだけ?」
「これだけの違いが何?」
「そんなの私でも分かる」
と思われたかもしれませんが。
しかし、実際のところ直売所や道の駅で並んでいるオクラの荷姿、
恐らく、前者のバックシーリングテープ型が多いと思います。
後者のセロテープで留める派は、少ないと思います。
10人の生産者さんがいれば、
1割にも満たないと思います。
その理由は、
「手間がかかる」
ここだと思うのですが。
実際、私が大阪の産直店で野菜を販売させてもらっていた時、
- バックシーリングテープ派
- セロテープ派
2人のタイプに分かれていました。
JA(農協)さん経由で、野菜を送って下さる農家さんは、1:バックシーリングテープ派が多かったです。
そして、私たちお店側が個別に農家さんにお願いして、仕入れさせて頂いていた農家さんのお野菜は、2:セロテープ派が多かったです。
ちなみに、個別で仕入れさせて頂いていた農家さんは、
こだわり派が中心です。
農協さんに属さず、ご自身で売り先を持っている。
販売先を構える営業なんかもされる、ちょっと尖った生産者さんです。
…と、このような農家さんの違いも加味すると、何となく袋詰めの特徴も感じられるのではないでしょうか。
どちらが善い悪い、とか言うつもりはありません。
ただ、ちょっとこだわっている農家さんは、セロテープ派が多かった。
そこには、何かしら意味があったのでは…?
と思っています。
実際、売れ行きは、そのこだわり派の農家さんは良かったです。
価格が2~3割高くても、ロスになることなく売り切れてましたから。
「たかが袋詰め」
こう言ってしまえば、それで終わりです。
「そんな違いで売れ行きは変わるの?」
って感じるかもしれません。
ただ、私がお店の売場に立っていたとき、売れる農家さんの共通点。
その1つが、この袋詰めだったことには間違いありません。
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